杜の日々

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アマチュア棋士の再生と奮闘を描いた『リボーンの棋士』堂々完結!アツい名セリフ紹介!

奨励会に所属しプロ棋士を目指しながらも年齢制限により断念したフリーター・安住がアマチュア棋士として再び将棋と向き合い戦う将棋マンガ『リボーンの棋士』がついに完結を迎えました!

 

 

作中に描かれた数々の対局と名セリフに心を掴まされました。
その中で熱いと感じた名セリフを紹介します!
セリフと共に作品を振り返ってみましょう。

「本当に好きで 好きで好きで好きでやり続けたら、 成れるんじゃないかな。」

 

プロ棋士の夢破れアルバイトに明け暮れる主人公・安住が役者を志すバイト仲間の森に言った言葉。
森の年がちょうど年齢制限と同じ26歳というのもあり、過去の自分への投影の言葉にも見えますが、本当に好きなものがある安住だからこそ言える言葉に重みを感じられます。

「まだくたばってたまるか!!」

 

挫折によって将棋から離れ、生きている意味はもうないのではないかと自問する安住がある日一晩懸けて将棋に触れ、将棋への想いを再び認識した瞬間。
将棋が原因で死んだ様に生きていた安住が、再び将棋と共に生きると宣言する名シーンです。

「他人は...たとえ親でも、自分の人生の責任を取ってはくれないんだよ。」

 

マチュア最強と呼ばれる片桐の、プロ棋士を目指すか悩んでいる少年・川井への言葉。
かつて自分自身も子供の頃にプロを目指すも父親に反対され断念した過去がある彼が少年に自分自身が後悔しないことを伝え、大人として未来の可能性を広げました。


「今調子乗らねぇでいつ乗るんだよ。調子いいときはとことん乗らねえとダメなんだよ、このまま一気に上に行くぜ、俺は。」

 


安住と奨励会の同期でプロ棋士になった加治の若かりし頃、仲間に「連勝が続いて調子に乗ってる」と言われた時に言い返した言葉。
あと1年で年齢制限が来てしまう安住に𠮟咤激励する気持ちも込めて叫んだこの言葉は、プロになる人に必要な気概だと思います。


「俺は将棋にすべてを捧げたのに、まだ何も返してもらってない。ただ失っただけ…見返りはもらう。」

 


「僕も早くプロになって…先生に恩返ししたいです。」


安住が奨励会生だった頃の師匠・伊達への一言。
師匠に勝って越えることを「恩返し」と呼ぶことをこの作品で初めて知ったと同時にとても良い表現だなと感動を覚えました。

「俺はまだやれる。」


病気により心身の衰え、安住の奨励会退会等の経験から勝負師ではなく将棋感全体を見渡す存在となり熱の籠った勝負をしなくなっていた伊達が、安住と久々に対戦しプロ棋士として情熱の火が再び灯った瞬間。
師弟対決が静かに熱く繰り広げられた印象深いエピソードです。

「私から見ればあなただって…将棋に選ばれた特別な人だと思いますよ。」


天才高校生・五十嵐に、実力も将棋への想いも劣っていると感じ打ちひしがれている安住への、どんな時でも常に将棋のことを考え続けていた姿を間近で見ていたからこそ言える森のエール。
ずっと好きなもののことを考え続けられることも才能なのかもしれません。


「彼は将棋に必要なすべてを持ってるけど、唯一挫折の経験だけがないんです…でも、どんな天才も一生 勝ち続けることはできない…大事なのは負けた時、どう立ち直るかです。」

 

「今さら天才に生まれ変わることなどできない。何度負けても…叩きのめされても…そのたび、再生して自分のまま強くなるしかないんだ。」

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